カタクリと同じ場所にキンポーゲ科のハクサンイチゲが自生している。
当然ユキワリソウもキンポーゲ科だからSUGOI-neで栽培絶好調。
同じ材木腐朽菌が関係していることがわかる。
SUGOI-ne栽培は、この自生地の条件を
再現出来るから、無造作に栽培可能になった。
決め手は「枯れ落ち葉」である。
材木腐朽菌である。
カタクリと雪割草。
雑木林の枯れ落ち葉に自生する。
このふたつの植物には共通した進化がある。
春の光を拾い生きる植物である。
材木腐朽菌との関わりは深い。
左 SUGOI-ne2号ゴールド単用栽培
SUGOI-ne源液 1ヶ月に1000倍液2回。
右 赤玉、軽石栽培
一年後の状態。
立ち上がる茎。
素晴らしい株立ちになった。
自生地と遜色ない。
細長い腰高鉢、プラ鉢。
赤玉にSUGOI-ne2号ゴールド、SUGOI-ne1号
30%ミックス。
表面にSUGOI-ne1号マルチ。
無肥料。
SUGOI-neで栽培すると無造作にカタクリが作れることが解かった。
この意味するところは・・・何が原因なのであろう。
カタクリの自生地にヒントがある。
カタクリの自生地。
何年、何十年も雑木林、杉林の枯れ落ち葉が堆積している。
枯れ落ち葉の主成分はセルロース、リグニン、ペクチン・・・・高分子炭水化合物。
澱粉から合成され作られたものである。
更に夏に枯れるカタクリの葉も・・・・枯れ葉である。
カタクリには「離層」がないからカタクリの葉は、風で舞い上がり他所の場所に飛ぶことはない。
カタクリの葉は、毎年毎年同じ場所で朽ちて分解する。
この分解する仕事をするのが「材木腐朽菌」である。
雑木林の、杉の葉も分解するのが材木腐朽菌である。
植物死骸のセルロース、リグニンを分解できるのは・・・・材木腐朽菌である。
これが雑木林の炭素循環である。
ところが、日本の園芸界には・・・・この材木腐朽菌による「炭素循環」が削除されてきた。
腐植に含む「糖」のエネルギーが全然考えられてこなかった。
植物にはこの腐植に含む糖のみで生きる「腐生植物」があるのに。
なぜ雑木林の福寿草が、カタクリが、イチリンソウが・・・・初夏に姿を消して、翌年芽だしできるのか?
このエネルギーは・・・・。
腐植の糖にヒントがあるのではないか????
こういう植物を・・・・軽石、赤玉、鹿沼で植えてきた。
変である???
こんな用土ではチュウリップだって絶種するだろう。
なぜ、雑木林の山野草を軽石、赤玉、鹿沼で植えるのであろうか????
そこには、雑木林に堆積する枯れ落ち葉もなければ、それを分解する材木腐朽菌も棲んではいない。
当然腐植の糖はナイ。
それに肥料だけは与える!
雑木林では・・・誰も肥料などやらない。
カタクリの自生地に誰も肥料などやらない。
自然に任せている。
カタクリの種子は、雑木林の枯れ落ち葉の堆積した場所にコボレ落ち、そこで発芽する。
光合成出来る期間は60日程度と極めて短い。
だから、花咲まで7,8年を要する。
同じユリ科でも玉ねぎなら約300日で・・・収穫できるまで肥る。
一年で花咲・・・。
カタクリは一年ごとに深く潜る。
7,8年もすれば深く深く潜ることになる。
これはヒメサユリなども同じ。
問題は「カタクリ粉」を作れるほど・・・・自生地では「澱粉」を蓄積することである!!
この澱粉を光合成のみで蓄積するのであろうか???
なぜ、軽石、赤玉、鹿沼では、この澱粉の蓄積が劣るのか????
カタクリ。
「カタクリ粉」。
早春に花開いて、他の草、樹木が葉を繁らす頃姿が見えなくなる。
この短い期間に「片栗粉」を製造できるほどの「澱粉」を作り蓄える。
この澱粉は、葉の光合成のみで作る澱粉なのであろうか。
だとすれば、雑木林の春から初夏までの短時間に、
それだけの澱粉を作り貯蔵するという能力は大変なものである。
だが、カタクリを山から掘ってきて作ろうとすると、
このスゴイ能力は影も形もない・・・弱い姿に変貌する。
2,3年もすれば、段々衰弱して、澱粉を作り蓄えるところか、
ほとんど絶種する。
これは、何が原因なのか。
肥料では解決出来なかった。
SUGOI-ne栽培講座
SUGOI-ne1号による
カタクリ栽培法
宇井清太
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